「家があるのは財産」は昭和の常識

男性に限ったことではありませんが、婚活がうまくいかない人は価値観が親世代で止まっている場合が多い。「家があるのが財産」というのはもう過去の話です。日本全国の空き家率は2018年で13.6%だそうです。東京でも10.6%ですから10軒に1軒が空き家のようです。(※1)

こんなに家が余っているのに、「いざとなったら売ればいいや」と考えてマイホームを購入してしまう昭和志向の男性は古すぎるのです。本当にいざというときに、ローン完済できる値段で売れるのでしょうか。

家の事情もありますが、女性も昔と変わってきております。結婚でモテる男性の条件は3低「低リスク、低依存、低姿勢」と言われており、自分に合わせることを強要するような男性は人気がないのです。

国立社会保障・人口問題研究所が行う「第15回出生動向基本調査」によると、女性が結婚相手に求める項目のうち、大きく変化したのは「家事育児能力」です。

1997年は家事育児能力を結婚相手の条件で重要と回答した女性は44%。しかし2015年は57.7%に上昇しています。

昭和の価値観のままでは、取り残されるでしょう。結婚観もアップデートしていきましょう。

【参考】
(※1)「空家率、過去最高の13.6% 都市部で高い地域も」日本経済新聞
第15回出生動向基本調査 Ⅰ-3.希望の結婚像」国立社会保障・人口問題研究所

田中 菊乃