シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は牛丼チェーン店「吉野家」他を運営する吉野家HD(9861)の、2019年12月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2020年1月に更新された吉野家HDの2019年12月既存店売上高は、対前年同月比111.3%となりプラス成長。内訳は客数110.8%、客単価100.4%でした。
全店売上高も113.6%とプラス成長であり、既存店・全店ともにプラス成長となりました。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は2月決算)。
既存店売上高は、今期全ての月で対前年同月比でのプラス成長が継続中です。通期では107.4%であり、高い成長率を維持しています。また下期は客数も客単価も全ての月でプラスとなっています。
全店売上高も既存店同様、今期全ての月がプラス成長です。通期では110.2%であり、110%を超える高い成長を見せています。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の株価は2018年以降、2,200-2,300円でフタがされた状態が続きました。しかし昨年9月後半に大きな伸びを見せ株価は上昇。いったん2,800円台で上昇は止まったものの、12月後半から再び上昇を開始しており、1月10日には3,000円台に乗りました。
12月は既存店売上高・全店売上高ともに対前年同月比110%を超える高い成長を見せました。足元で続く高成長の継続性が注目されます。
参考資料:吉野家月次推移(2019年度)
LIMO編集部