そして安全対策をしないがゆえに、子どもが危なっかしい行動をした時にはなるべくきちんと、なぜ危ないのか、なぜ触ってはダメなのかを言葉で教えるようにしています。これらは1歳半では、まだまだ早すぎるかもしれません。しかし、筆者としては家や建物の中も危ない場所はあるということを教えることで、危険回避能力を少しでも高める教育に繋げたいと思っています。

住環境も大きく影響する

また、子どもの安全対策についてはその家の住環境も大きく影響するでしょう。リビングとキッチンが近いような間取りだと、どうしてもリビングで遊んでいても包丁や火を使ってキッチンで料理をしている親のもとに来てしまいます。その場合はやはり、キッチンへの入り口だけはゲートでふさぐ方が安心です。またベビーサークルも、よほどスペースに余裕がある家でないとどうしても大人の生活の邪魔になってしまうもの。

そして筆者のような見守り方は、ワンオペ育児だとしても息子が一人目だからこそつきっきりで対応できます。しかし二人目や三人目が生まれた家庭では、上の子が下の子を誤って踏んだりぶつかったりする危険があり、親一人が対応するには限界もあるでしょう。

ベビーサークルやベビーゲートなどは、意外と出費がかさむ子育てアイテム。ただ「みんなやっているから」という同調意識で購入するのではなく、子どもの性格や住環境、そして設置しない場合の安全対策など、あらゆる観点から最善の選択をしていただきたいと思います。

富士 みやこ