これは、「子どもに関して気になることがあったら、すぐに関与してくる過保護で過干渉な親」という意味。まるで子どもの頭上で一挙一動をチェックし、ホバリングしているような親というイメージですね。

そういった状態が続くと、子どもは自主性を失い、親の言いなりになってしまうリスクがあります。自分で困難を乗り越えよう、自分の進みたい道を進もうという意欲も低下してしまうでしょう。

このようなヘリコプターペアレンツは、「毒親」に当てはまってしまうケースがあります。精神科医の斎藤学氏は、「毒親」を以下の4タイプに分類しています。

・過干渉、統制型の親(「こうしなさい」と何でも先回りして指示を出す)
・無視親(ネグレクトも含まれる、ワーカホリズム(仕事依存)の親など)
・ケダモノのような親(暴言・暴力などの虐待や性的虐待など)
・病気の親(精神障害をもった親、反社会性人格の親など)

一見するとそれぞれの内容が大きく異なりますが、どれも子どもの将来に影響を及ぼす可能性があります。ご自身の関わりを振り返り、当てはまる項目がないかを確認しておきましょう。

「朝、自分で起きること」から子離れを始めよう

ヘリコプターペアレンツや毒親について知り、「毒親になるのを防ぎたい」と感じた方も多いのではないでしょうか。とはいえ、いきなり子どもと距離を置くのは難しいもの。そこで、毎日のルーティンの一部から子離れを始めてみるのがおすすめです。