「仕事から帰ってきて食事の用意に子供の相手にとバタバタしている私を見て、珍しく『俺も手伝うよ』と動き出した夫。お風呂掃除でもしてくれるのかな…と期待したのですが、相変わらず自分はソファに寝転がったまま、子供たちにスマホで動画を見せ始めて、『手伝うって言ってそれ!?』と唖然としました。

『子供のことは気にしなくていいから、ゆっくりご飯作って』と言われても、子供たちを寝かせる時間は決まっているし、あまり長い時間動画も見てほしくないし、ちっとも有り難くない申し出にモヤモヤ…。この後に控えている家事の一つでもやってくれればいいのに、結局、その日の子供たちと自分の就寝時間が後ろにずれ込んだだけでした。夫の『有難いお手伝い』は金輪際、もう結構!という思いです」

「一日働いてクタクタの状態で作っていた夕飯がもう少しで完成!というところで、のんびりテレビを見ていた夫が突然、『お、焼き肉うまそう!最近食べてないな~、今晩行くか!』と言い出した時には、耳を疑いましたね。子供たちも大喜びで盛り上がってしまって、『あなたたちの目の前にあるこれが見えないの?』と思いながらも、作りかけの夕飯を残して外食に行きました。

夫は一度こうと決めたら絶対に譲らない性格で、反対するだけ無駄なので。挙句の果てには『外食のほうがママも楽でしょ?』なんて言い出すものだから、呆れてものも言えませんでした。たしかに『今日は外食する』とあらかじめ決めていたなら夕飯の支度もせずに済んだけれど、家事を手伝わないだけならまだしも、気分や思いつきで振り回すのは本当にやめてもらいたいです…」

「言われなければ気付けない」夫の鈍感さを認めて、違ったアプローチを

「私はこんなに忙しいのだから、あなたにも協力してほしい」という妻たちの気持ちは、なかなか夫たちに伝わりません。この妻たちが思う「伝わらない」は多くの場合、「夫が察してくれない」という状態を指しています。