今の日本では老後、年金には頼れないんじゃないかと感じる人も多いのではないでしょうか。

年金が全くもらえないというわけではないでしょうが、ざっくり言うと現在の年金は現役世代が支払った年金保険料を高齢者が受け取るというしくみ。そのしくみから言えば、今後ますます少子化が進んで現役世代が減るのですから、受け取れる年金額が現在よりも減っていくことは避けられないでしょう。

そこで今回は、今年から老後資金を貯め始めようと思っている人がまずやるべきことについて紹介します。

自分で作れる年金「iDeCo(イデコ)」を始める

もうすでに始めている人も少なくないとは思いますが、まだだという人は自分の年金が作れる「iDeCo(イデコ)」を始めておきましょう。個人型確定拠出年金のiDeCoは毎月積み立てたお金を自分の年金として老後に受け取れるしくみになっています。

iDeCoのメリットとして、1)毎月の掛け金が全額所得控除の対象となる、2)iDeCoの運用益は非課税、3)年金として受け取るなら「公的年金等控除」、一時金として受け取るなら「退職所得控除」の対象となる、4)原則60歳まで引き出せないので確実に老後資金が貯められる、という点が挙げられます。

貯金するうえで厄介なのは、貯金の用途が複数ある場合です。老後資金も貯めなければいけない、子どもの教育資金もマイホームの頭金も…となると、貯金が分散して貯めにくくなるうえに、老後資金は使うタイミングが最後なので注力しづらいのが現実です。

iDeCoなら老後資金のためだけに貯めることができて、60歳まで引き出すことができないので老後資金が確実に貯まります。家計が厳しいときには掛け金を一時的に減らすこともできるなど柔軟な運用も可能なので、ぜひ始めてみてください。