「真ん中」を選んでしまう理由

携帯電話のプランや定食プランでは、値段が安い順か高い順に見ていくと思います。

その際に、もし最初に一番安い価格を見てしまうと、そのあとの商品の価格は「割高」に感じてしまいます。かといって、一番安い価格の商品は「品質に問題があるのではないか」と考え、結果的に真ん中の価格を選ぶことになるのです。

またこれは、最初に一番高い価格のものを見たときにも同じことが起こります。

つまり、「安すぎてもダメ、高すぎてもダメ」なので真ん中の価格を選んでしまうのです。

選択肢が3つである理由

選択肢が3つである理由は「真ん中の価格」を選択させることができるからです。

というのは、もし選択肢が(定食の例でいうと)500円と800円の2つになると、多くの人は500円の「安い方」を選ぶことが心理学で分かっています。

また、もし選択肢が4つ以上になると、人は「選択肢が多くて選ばなくなる」ことが、コロンビア大学ビジネススクールのシーナ・アイエンガー教授が実証しています。

つまり、みなさんの選択を誘導する上では「選択肢は3つ」がちょうどいいのです。