初詣の参拝者が減らない理由は意外に単純?
しかし、なぜ初詣の参拝者だけが極端に減らずにいるのでしょうか?
初詣に行く人が、他の伝統的な行動様式に比べて減っていないと推察される理由の1つとして、年賀状のようにSNSで代替できないことが挙げられます。
また、忘年会などとは異なり、元々、個人個人が単独で行える様式であることも見逃せないでしょう。
さらに、初詣はお歳暮やお年賀のような費用がかかりません。必要なのはお賽銭だけです。その他、日程を年始の期間内でフレキシブルに変更できるという利点もあります。
これらは、いずれも難しい理由ではなく、非常にシンプルな理由です。
新年に清々しい気持ちで手を合わせて願い事をする
実際、皆さんの周辺でも、参拝する神社の規模などを考慮しなければ、何らかの形で初詣に行く人が多いのではないでしょうか。新しい年を迎えて、清々しい気持ちで手を合わせて願い事をするという日本伝統の行動様式は、今もしっかりと保たれているようです。
社会構造が益々変化していくと思われる今後も、この“初詣参拝”という日本の伝統が守られることを、2020年の初詣でお願いしようかと考えています。
葛西 裕一