なんでも欲しがり、物を大切にしない子どもにうんざりすることはありませんか? それは子どもがお金の大切さを理解していないからかもしれません。

特に最近ではキャッシュレス化で現金を使う機会も減っており、子どもたちは大人が想像する以上にお金について鈍感になっている恐れもありそうです。また、低金利が続き資産運用は非常に大切な課題となっています。子どもにお金の使い方や貯め方を教えるにはどうすれば良いのでしょうか。

日本人はお金の運用に消極的?

少額投資非課税制度(運用収益が非課税となる投資口座)であるNISA/つみたてNISAの口座数は、2019年3月末で合計753万口座。人口比での口座保有率は6%程度と、ほぼ17人に1人しか保有していない計算です。

年齢別の当該口座保有比率を見ると20代では2.6%、30代で5.1%、40代は5.3%、50代は6.4%程度と、若い人ほど口座を保有していない傾向にあります(平成28年10月1日現在)。この結果からも日本人、特に若年層のお金に対する関心の薄さがうかがえます。

お金の教育は一朝一夕にはいかない

資産形成とは一朝一夕にできるものではなく、コツコツ積み上げていくものです。また、お金の知識も勉強しなければ身に付くものではありません。そのため、家庭において親がお金に興味がなく、資産運用などの経験がなければ、当然子どもにもお金に関する知識は身につきません。