節税メリットのあるNISA/つみたてNISAが伸び悩んでいるのにも、お金の知識に対する自信のなさが一因となっているのかもしれません。また、有価証券投資はリスク資産への投資が基本ですから、元本を絶対割りたくないならば預貯金中心の運用になります。貯金額が少なければリスク資産までの投資まで手を出すことができないという事情もあるかもしれません。

親世代にお金の知識がなく、勉強しようとも思わなければ、子どもたちもお金に関する知識がないまま大人になってしまいます。今後のためを思えば、子どもが幼い頃からお金に関する話題をオープンに話したり、親世代にお金に関する知識がないのであれば一緒に勉強するスタンスをとることも大切です。

具体的には、給料いくらに対して生活費はいくらになり、どこを削れば貯金ができるかなど家族全員で話してみましょう。多く使いすぎていると判断した項目を家族みんなで協力して削ることができれば家族の連帯感も高まるのではないでしょうか。

また、浮いたお金に関しても、株式や投資信託などの金融商品を調べてどこに投資するかを考え、資産運用してみることで銀行預金以外の貯蓄に触れることができます。従来はこのような話を子どもにするのはタブーという風潮もありましたが、子ども達が大人になって家計を預かることになるとき、このような経験は役に立つでしょう。

お金はスマホから湧いて出てくるもの?

キャッシュレス化が進み、クレジットカードでの支払いや電子マネー、スマホ決済などが増えてきています。

最近ではキャッシュレス決済によるポイント還元キャンペーンも頻繁に行われていますし、政府もキャッシュレス決済を推進する方針ですので、現金での支払いは今後ますます減っていくでしょう。そんな中、現代の子どもは、バーチャルなお金と実際の小銭や紙幣の価値が一致していないこともあるそうです。