LINEの件もあり、Hさんは何とも言えない気持ちになりましたが、「完全に予防するのは難しいですから」と大人の対応をしました。
その日の夜、HさんのLINEにママ友のBさんからのメッセージが届きました。マンションのエントランスでたまたまMさんとすれ違ったとき、「インフルエンザになって保育園とかで悪口いわれませんか」と不安そうな表情を浮かべて聞いてきたというのです。
Bさんは呆れましたが、「流行期に突入すると明日は我が身と覚悟する方が多いですから」と遠回しにMさんの考えを批判しました。去年したことが自分の身に降りかかってくると恐れるMさんに対し、Bさんはかわいそうな人だと思ったといいます。
インフルエンザ感染を完全に防ぐのは困難
働くママにとって、子供がインフルエンザになるのはどうしても避けたいことですが、やはり完全に防ぐことは不可能に近いものです。誰もインフルエンザに罹りたいとは思っていませんし、なってしまったことを一方的に責めるのは論外です。
予防接種やマスク装着に手洗いうがいをし、睡眠時間をとって体調を整えていても完全にインフルエンザを遠ざけることはできません。流行期はある程度の覚悟を持ってピークが過ぎ去るのを待つことが大切なのではないでしょうか。
中山 まち子