休みの日の夕飯など時間を取って食事ができる時に、子供との話が盛り上がっているときに話に加わらない夫、いませんか?口を開いたと思ったら「それって違うんじゃない?」と水を差すネガティブな発言ばかりで、閉口します。
子供と奥さんがちょっとした言い争いになると「君はどうしてそういういい方になるのかな?」と急に子供の肩を持つ立場で乱入してくるのです。仲裁でなく、明らかに子供の肩を持った物いいをします。「お父さん」という立場で、常識を持ち出して奥さんを「攻撃」するのです。常に上から目線でない時が済まないんだろうな、とその都度思います。
相談窓口に行くのも手
子供たちはそんな夫のことをよく見ています。娘が友達に「うちのお父さん、こんなことあるんだ」と愚痴っていたら、全く同じ行動パターンだったとのこと。自分の非は認めない、絶対に謝らないんだそうです。
テレビドラマ「ドクターX」で加治先生(勝村政信)が英語を聞き取れなかったために患者さんのアレルギーが確認できなかった場面がありました。自分が英語のヒヤリングが苦手だということを悟られたくなかったのです。手術後に大門未知子(米倉涼子)に「プライドが邪魔して確認できなかった」と平謝り、それに対し「プライド?恥?ふざけんじゃないよ!そんなゴミみたいなもんのためにあの患者、死なせるところだったんだよ!」と「名言」がありました。この一場面にドキンとしてお父さん多いのではないでしょうか?
モラハラしている側は、自分のプライドを保持するために絶対に謝りません。ハラスメントを受けている側は「自分が悪いからしょうがない」と思いがちです。誰でもハラスメントを拒否する権利を持っています。家庭内のことは相談しづらいのですが、公共機関の相談窓口やスクールカウンセラーに相談すると、自分の家庭を客観的にみられます。怖い夫でも盾をついていいのです。勇気をもって自分の権利を主張しましょう。
参照:
(※1)厚生労働省「職場のパワーハラスメントの予防・解決に向けた提言取りまとめ」
(※2)内閣府男女共同参画局「ドメスティック・バイオレンス(DV)とは」
堀田 馨