例えば、こちらが家計のやりくりで困って相談するのに大体の収支の表を見せると「こんな表じゃ何だか分からない」と突き返します。会社じゃなく家庭でのことなのに、仕事と同じレベルを要求します。悩みを共有して「どうしようか」という気持ちを共感してほしいのに取り付く島がありません。共感というのは、その瞬間相手の気持ちになりきることです。ご近所の人やテレビでの虐待のニュースなど「家の外の他人」には共感できるのに、最も身近な他人である妻には共感しないのです。

また、その日あったことを夫にはなす時、こちらも「話したい」という気持ちが逸って前段階の説明をしないことがしばしばあります。話が終わると「何のことだか、全然わからないんだけど」というのです。確かに、こちらも説明不足という非があります。でも「それって、○○のこと?」と普通に聞けばいいのに「また訳の分からない話をしているよ」といわんばかりの対応です。

実は、同じパターンの話を会社の同僚の男性から聞いたことがあります。奥さんが「話がある」というので長々と話を聞いた後「で、結局どうしたの?」と返したら、LINEはブロックされ、1週間ウチの中で口を聞いてくれなかったと笑いながらはなしていました。女性の同僚と思わず「やっちゃったね」と顔を見合わせてしまいました。楽天家の男性なので悲壮感はありませんでしたが、陰気な旦那さんだと結構家庭の空気が重くなるだろうなあ、と思いながら話を聞いていました。

舌打ちする、ため息をつく