冬休みの困った!スマホなどのデジタル端末は万能?悪?
→学力を伸ばすツールとして活用するしかない
ゲームと同様ですが、スマホやネットなどとの付き合い方は、教育現場でも賛否両論です。
しかし、デジタルツールを取り入れた授業は一般的になりつつありますし、今後は入試にタブレットを導入する学校も出てくるのです。デジタルに関して、親が子どもにまかせっきりにするのはよくないですが、過剰管理も必要ありません。
家族の会話の中でネットの危険性を話題にすることや、年齢に応じたフィルターをかけて、閲覧できるサイトを制限する、少なくとも小学生までは自分の部屋ではなく、家族がいるリビングルームでのみ使わせるといった最低限の対策さえ講じていれば、基本的には過剰に心配する必要はないというのが私の考えです。
スマホは勉強の邪魔になるのでは?と心配される親御さんも多いと思いますが、小学5年生以上であれば、いっそのこと、デジタルツールを勉強に利用してしまうとよいかと思います。スマホ、タブレット、パソコン、何でもよいのですが、今まで1時間かかっていた勉強が、デジタルツールを利用すれば能率が上がり、10分で終わるかもしれません。
デジタルツールがほかと比べて、勉強に役立つ特徴は、「音声が出る」「動画が見られる」「立体で見られる」「画像が見られる」「検索すると、すぐに出てくる」「色の変化が見られる」などです。 宿題の管理ツールや漢字や計算などの学習ソフトなども有料・無料でネット等にあるので、子どもによっては紙よりも興味をもって取り組みます。YouTubeで上がっている授業もかなりレベルが高いものもあります。
低学年のうちは積極的に取り入れる必要はないのですが、どうしても勉強が嫌いな場合、きっかけづくりのひとつとして早めにデジタルを入れるのもありです。小学3、4年生くらいにはデジタルツールの使い方をマスターして、その後少しずつ勉強の効率化に取り入れるのがよいかと思います。5年生以上はデジタルツールも積極的に利用できるようにするとよいでしょう。
まとめ
短いようですが2週間ほどある冬休み。お子さんの好きなものを利用して集中力を養ったり、デジタルツールをうまく活用して勉強に活かしたりと、有効に過ごせるといいですね!
〈書籍情報〉
『それは子どもの学力が伸びるサイン!』
著者:富永雄輔
発売日:2019年11月
定価:1,400円(税抜き)
発行:廣済堂出版
〈著者プロフィール〉
富永雄輔(とみなが・ゆうすけ)
進学塾VAMOS (バモス)代表。幼少期の10年間、スペインのマドリッドで過ごす。京都大学を卒業後、東京・吉祥寺、四谷、浜田山に幼稚園生から高校生までが通塾する進学塾「VAMOS」を設立。入塾テストを行わず、先着順で子どもを受け入れるスタイルでありながら、毎年約8割の塾生を難関校に合格させている。
受験コンサルティングとしての活動も積極的に行っており、年間300人以上の家庭をヒアリング。その経験をもとに、子どもの個性にあった難関校突破法や東大生を育てる家庭に共通する習慣についても研究を続けている。
アップルシード・エージェンシー