「集中力を鍛える」目的をもって、冬休みの間に1回か2回くらいはゲームやスマホ、漫画でもなんでも好きなことを2時間やらせるのは、子どもの成長において吉と出ると私は考えています。「2時間」にしたのは、子どもが好きなことであっても、集中できるのはそのくらいが限度で、それ以上はダラダラやっている可能性があるからです。

VAMOSで子どもたちを指導している東大生からも、「子どもの頃はゲームが好きだった」という声はよく聞かれます。しかも彼らに共通するのは、小学2、3年生の比較的低い年齢で一度ゲームにかなりハマったものの、そこから抜けた経験があることです。

今の世の中、どこかで一度くらいはゲームや動画にハマる時期は必ずあると考えておくほうが妥当です。そして、ハマる期間は1、2年でしょうか。だとしたら、少し早めの段階で飽きるほどやらせて、受験などの大事な時期にスムーズに離れていくように仕向けるほうが賢いやり方なのかもしれません。

中途半端な満足感ではズルズルといつまでもやり続けますし、完全に禁じたとしても、思わぬきっかけで受験直前の大事な時期にゲームやスマホの魅力に取り憑かれて離れられなくなる危険性だってあります。