入院中は実母が上のお子さんの面倒を見るため来てくれていましたが、Kさんが退院すると実母はすぐに自宅へと帰ってしまったそうです。赤ちゃんのお世話や上のお子さんの対応などは何とかなりましたが、一番困ったのが食事の支度だったといいます。
「二人の子供を連れてスーパーに行くのは想像以上に大変でした。夫に頼もうかとも思いましたが、帰宅する頃にはすでに閉店。すぐにネットスーパーを調べることにしました」しかし、子供の相手をしながら食材を手配するため、買い忘れなども多発。
配達時間なども思うようにいかず、たまにできるスキマ時間に調理ができないというストレスを抱えてしまったそう。Kさんは寝る間を惜しんで作り置きに励んだそうですが、無理がたたり体調を崩してしまいました。
「そこで思い出したのが宅配弁当サービスです。妊娠中に自治体から宅配サービスの会社をまとめた一覧表をもらっていた事に気が付きました。調べてみると我が家の地区にも何社か配達を行っているようなので、すぐに夫に相談をしました。夫はチラシを見るとまず『こういうのって美味しくないよね?』と不満そうな顔をしました。
そして『うわ、結構な値段だね』と付け加えられてしまいました。とはいえ二人の子供を抱え、次体調を崩してしまったら夫に会社を休んでお世話をしてもらわなくてはならないことなどを説明。体調が整うまでの平日だけ、という約束で宅配弁当を頼む許可を貰いました」
Kさんはまず、週に3日ほど2食分の宅配弁当をお願いすることにしました。メニューの中からごはんの付いていないおかずのみのものを選択。夕食の支度は家族分のお米を炊くこととみそ汁を作ることに絞ったそうです。
「夫が気にしていた値段のこともあり、小食の長女と私は二人で一人前。お米が付かない分金額を下げることができました。週末には作り置きを継続することにしたので、水曜日から金曜日に配達をお願いしました」
このことで当初の予算よりコストを下げることができたため、ご主人も納得してくれました。また、味の方も「健康面を考えられているため、濃さもちょうどよく娘にもあっていたようです。夫も『想像よりもイケるな』といってくれました」
食事作りの悩みを解消したKさんは、体調も回復していったそうです。最近では、こういった毎週契約する宅配弁当のほかに、今流行のUber Eatsのようなレストランの味を一回ずつ注文できるサービスも浸透してきました。小さな子供を抱えながら家から出かける元気がないときなど、こういったサービスを取り入れていくことは育児中に悪いことではないのでは、とKさんは話してくれました。
外部の味がNGのときは?
とはいえ、中にはそういった便利なサービスを嫌がる家族というのもまだまだ存在するようです。