老後資金準備には、iDeCoやつみたてNISAといった税制優遇のある制度の活用をお勧めします。iDeCoは60歳まで引き出せないなど制限がありますので、教育費や住宅ローンの返済を確保した上での積み立てをしてきましょう。

リタイア後を見据えた働き方を考えるのがポイント

次に「資産の維持」についてですが、リタイアと同時に取り崩し始めるのは避けたいところです。

定年を65歳まで延長する企業も多くなり、公的年金がもらえる65歳まで働く人が増えてきていますが、それ以降も働きたいという人も意外と多くいます。働き方が多様化している中で、現在の職場以外で働く選択肢を持っておくのも今後重要になってきそうです。

人生100年時代には、資産形成は60歳や65歳までにするものという考え方ではなく、より長期的な視野で取り組む必要が出てきます。

長く収入を得ることができれば、それだけ資産取り崩しの開始を後ろにずらす、あるいは、取り崩しのスピードを緩やかにすることができます。何歳まで健康を維持し働けるかも、これからのテーマになってきそうです。

ただ取り崩すのではなく「運用しながら」がポイント

最後に「資産の取り崩し方」ですが、取り崩す際も、資産を運用しながら取り崩す必要があります。その際の目標利回りはどのように考えれば良いでしょうか。

仮に2000万円を月々10万円取り崩した場合、今の普通預金の金利0.001%程度とすると、資産を維持できる年数は約17年となります。これが、年利回り4%で運用できたとすると、約27年と10年近く資産を長持ちさせることができます。