2019年も、もうあとわずか。今年は、老後2000万円問題や人生100年時代の到来など、老後にフォーカスされることの多い1年となりました。
人生100年時代において、どう人生を過ごすのか、理想の生活を送るためにどのように老後資金を準備するのか、また資産をどう活用するのかなどが切実な問題となっています。
これからの時代に求められるのは、資産の賢い「形成」「維持」「取り崩し」方法です。今回は、この3つのキーワードにフォーカスしていきたいと思います。
老後の資産を考える際の「3つの視点」とは?
人生100年時代においては、早い段階から将来のための資産形成に取り組み、定年後もなるべく運用を続けることで、資産を取り崩すスピードを緩めるのが重要です。
これまでは、学校を卒業して就職したら終身雇用、収入も年功序列で段々と上がり、60歳でそれなりの退職金をもらい退職。公的年金を受け取りながら、それまでに預貯金などで準備してきた老後資金を取り崩しながら生活をしていくというのが一般的なモデルでした。
金融資産は退職金を受け取った時がピークで、リタイア後は資産を取り崩す生活に入り、資産が減少していくというパターンです。
ですが、退職後の時間が長い人生100年時代においては、同じようなモデルは成り立ちません。リタイア後の生活が長いため、早めに取り崩してしまうと、老後生活の途中で資産は底をついてしまいます。