50歳代というと、そろそろ老後資金を貯めるラストスパートに差し掛かるタイミング。住宅ローンや教育費といった出費も落ち着き、貯蓄を一気に増やしていきたい時期でもあります。ここで貯めた金額が老後の生活を左右する…といっても過言ではありません。

そんな50歳代の人たちの財布事情は、どのような状態になっているのでしょうか。貯蓄と負債、そして金融商品に関するデータをチェックしてみましょう。

二極化する50歳代の貯蓄状況

まずは50歳代の貯蓄額から見ていきます。金融広報中央委員会による「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](平成30年)」(各種分類別データ)では、50歳代の二人以上世帯の金融資産保有額は以下のように示されています。なお、カッコ内は「金融資産を保有していない世帯」を含んだ数字です。