金融資産保有世帯の平均値:1,828万円1,481万円
金融資産保有世帯の中央値:1,186万円900万円

ここで注目すべきところは、金融資産を保有していない世帯が17.4%という点です。金融資産を保有していない世帯を含んだ全体の11.6%が2,000~3,000万円未満、12.2%が3,000万円以上の金融資産を保有していることを踏まえると、貯蓄の二極化が起きているといえるでしょう。

これは、老後生活のゆとりの二極化に繋がるとも考えられます。最低限の生活費の確保をゴールにするのではなく、余裕を持った貯蓄計画を立てておきたいですね。

※ここでいう「金融資産」とは、家計が保有する金融商品のうち、貴金属や現金、事業のために保有している金融商品、預貯金のうち日常的な出し入れや引落しなど生活費に対応する部分を除いた「運用のため、または将来に備えて保有している部分」となっています。
これに対して「金融商品保有額」とは、上記に加えて「運用目的ではない預貯金(日常的な出し入れや引落しなど生活費に対応する部分)」を含んでいます。
また、「金融資産を保有していない世帯」とは、預貯金や株式などの金融商品を保有していない世帯と、預貯金のみは保有しているがそのうち「運用または将来の備え」がゼロの世帯を指します。

金融商品は預貯金がトップ

では、どのような手段で貯蓄に取り組んでいるのでしょうか。先ほどの調査結果から、50歳代(二人上世帯)の種類別金融商品保有額を見ていきましょう。