負債現在高…683万円
負債保有世帯の割合…53.5%

なお、40歳代の負債現在高は1,105万円、60歳代は207万円となっています。負債保有世帯の割合は40歳代が65.4%、60歳代が 26.8%となっていることからも、50歳代は負債を減らす踏ん張り時である様子がうかがえますね。60歳になる前に住宅ローンなどを完済する世帯も多いのでしょう。

まとめ

退職金がもらえる世帯があるとはいえ、老後資金として十分な額であるかは保証できません。老後直前に焦らないためにも、50歳代のうちにできるだけ負債をなくしておき、貯蓄に集中できる状態にしておきたいですね。「負債が減って余裕ができた」と油断することなく、老後資金の増加に追い込みをかけていきましょう。

ある程度お金が貯まったら、貯蓄を増やす取り組みも始めてみては。投資のメリットとデメリットを学んだうえで、老後資金をしっかりと貯めておきましょう。

【参考】
「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](平成30年)」金融広報中央委員会
「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2018年(平成30年)平均結果-(二人以上の世帯)」総務省統計局

【ご参考】貯蓄とは

総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

LIMO編集部