幼稚園での出来事をMちゃんのママにメールをしたところ、保育園でもよくあることだと励まされました。「Cちゃんは真面目だから、その子の言うこと信じちゃったのね。でも信じることは子供の頃にしかできないことだから」という言葉でCちゃんのお母さんの迷いは振り切れました。

泣きじゃくるCちゃんに「来年はサンタさんに頼もうね」と声をかけたのです。そのおかげで翌年からはまたドキドキするクリスマスに戻れたそうです。

成長すれば終わりを告げる夢物語

子供が成長し、特に小学校に入学すると現実を知る機会も増えます。純粋にサンタクロースの存在を信じ、親子がある意味ドキドキして過ごす期間はほんの一瞬です。多くの大人も夢物語をかつて信じて、夢から醒めた経験を持っています。醒めた時の痛みを知っているのに、親になればサンタクロースになって子供の夢を壊さないよう暗躍します。

なぜそういった行動をとるのでしょうか。それは、子供時代のクリスマスのプレゼントは、一生残る思い出になることを経験上知っているからです。結末が分かっているからこそ、親は一生懸命プレゼント探しに奔走するのかもしれませんね。

中山 まち子