未遂事件話を聞いた翌朝、わが子にも同じ話をしました。子ども同士も面識があるので、より身近に感じられたのでしょう。話を聞きながら、わが子の表情はこわばった様子に変わりました。
未就学児の彼女に、小学校へ通うときも危険があるということをわかってもらうため、きちんと今回起きたことの怖さがわかるよう話をしました。子どもにとって、外の世界に自分が想像もできないような怖いことをする人がいるというのは、現実的な話ではないのだと思います。
“知っている子がそのような目に遭い、もしかしたらもう家へ帰れなかったかもしれない…”という現実を知って、本人にも恐怖心が芽生えたよう。“あなたがいなくなったらどれだけ辛くて悲しいか”を伝えて以来、出先で“お父さん・お母さんから離れないで”という言葉にも素直に応じてくれるようになりました。
プロは一瞬の隙を狙っている
友人がすぐに店員さんへ防犯カメラのチェックをお願いしたにも関わらず、姿が見当たらなかったのは、プロによるしわざだったからだそうです。連れ去りの常習犯は防犯カメラの位置を把握しており、親が気を抜いた一瞬の隙に子どもを連れ去るんだとか…。
子どもが大きくなって自立するまでは、親である大人がしっかりと目と手をかけて守ってあげたいものです。
川西 まあさ