先日、液状絆創膏「コロスキン」を展開する株式会社東京甲子社が30~50代の既婚女性 4,700人を対象に行った調査によると、秋冬に「手指のあかぎれ・さかむけ・切りキズ」がつらいと感じるシーンは、「食器洗い」が圧倒的な第1位になりました。

この問題は手作業による食器洗いをやめて、食器洗浄機(以下、食洗機)を導入すれば解決されると思われるでしょう。しかし、食洗機のような便利家電を使っているのに逆に妻の家事負担を増えてしまうケースも少なくありません。筆者や周囲の経験談をもとにお話しします。

食洗機の中に食器を適当に詰め込むだけの夫

筆者宅には、キッチンに備え付けの食洗機があります。ファミリーで使うには十分くらいのサイズ感で、この食洗機を導入してからは筆者もグッと食器洗いがラクになりました。食洗機によって、夫の意識にも変化が生まれていました。これまで手作業による食器洗いを嫌がっていた夫も、自ら進んで食洗機を使うようになったのです。

しかし、夫は食洗機をある意味で“信用”しすぎているのか、シンクにある食器やボウルなどをとにかく毎回詰め込むクセがあります。そのため、場合によっては食器がほとんど洗えていないこともしばしば。筆者はこれまで何度も何度も、夫が食洗機に詰め込んで汚れが落ちていない食器を洗い直す、という作業を繰り返してきました。

食器棚に戻そうと食洗機を開けた時に、ギッシリと詰め込まれた汚れまみれの食器を見た時の落胆。そしてそれらを1枚1枚手で洗い直したり、食洗機に配置しなおしたりして再度スイッチを押す時に感じる「なんて時間を無駄にしているのだろう」という絶望感。

食洗機を導入し食器洗いがラクになったはずなのに、これまで以上に水仕事が増えていた筆者。結果的に精神的にも肉体的にも逆に疲弊してしまうという、本末転倒な家事分担をしてしまっていたのでした。