多くの親子の運命を分ける受験シーズンに突入しました。大学受験や高校受験はもとより、人生をかけて中学受験に挑む親子も少なくありませんよね。

しかし、実際に「親子で」と思っているのは親だけであり、子どもはただ親の言いなり状態。まるで「駒」のように扱われているとしたら…。それは「教育虐待」の可能性があるのではないでしょうか。

もしかしたら、それって教育虐待?

昨今多くの場所で警鐘を鳴らされるようになった「教育虐待」。一体どのようなものなのでしょうか。教育熱心な親が子どもの意思を無視し過剰な学習を強いたり、成績が伸びなければ暴言を吐いたり。ひどい場合には暴力を振るうなど、子どもの心や体に傷をつける行為が「教育虐待」です。2016年には、「中学受験」を控えた当時12歳の男児を父親が殺害する悲惨な事件が起きてしまいました。

子どもの心身に傷をつけてまで成績を上げたい背景には、いまだに残る学歴主義やエリート志向といった風潮が影響しているといわれています。親自身が、かつて自分の親にされてきたパターンや自分が成し遂げられなかったことを子どもに背負わせるパターンがあります。さらに、周囲の目を気にする「アクセサリー感覚」で子どもに箔を付けさせようとするパターンなど、教育虐待にはさまざまな形があるのです。

教育虐待を受けた人たち

それでは、実際に親から教育虐待を受けていた人たちは、どのような生活を送っていたのでしょうか。