・「中学受験をしたせいで、勉強が大嫌いになった。母におびえながら震えて勉強をしていたのを憶えている。身体的にも原因不明の腹痛や冷や汗の連続。受験が終わったら症状が止まったので、明らかに受験が原因だと思う」
・「学校から帰ると母親から監禁・監視されながらの勉強。成績が伸びないと母親に殴られるのは日常茶飯事だった」
・「中学受験で失敗した私。その後、弟と妹が受験に成功したせいで家に居場所がなくなった。大人になった今、娘の受験を成功させることでその当時の記憶を上書きしようと思ってしまう」
加熱する親の思いに、愛情よりも恐怖を感じている子どももたくさんいるようです。
教育虐待はなぜ起こる?
教育虐待はどうして起きてしまうのでしょうか。そこには、親自身の自己肯定感の低さが関係している場合もあるようです。受験で失敗したなど、親の期待に応えられなかった場合は、「親に愛されていない」と感じることも少なくありません。
そういう人は、「自分はダメな人間だ」と思いがちです。また、自分は失敗したけれど、周囲に成功している人が多い場合は、そういった人たちへのコンプレックスを抱えている場合もあります。