コツコツ増やしていくということは、たとえば一挙に虎の子の百万円を、ある特定のタイミングで特定の投資対象に集中投資することではありません。
古典的な方法ですが、着実に増やしていくには給料から投資資金を天引きして毎月の積み立て資金を確保し、目指す老後資金を徐々に増やしていくこと以外にありません。
はっきり言って地味です。
地味で単純そうですが、積立投資がそんなに簡単にできるかというと、そうでもありません。目指す老後資金を増やしていくには、20代であれば40年ほど、30代であれば30年ほどの長期間取り組む必要があります。
そうしたロングスパンに耐えうるような金融商品でないと、投資対象にはならないのです。
長期投資の対象となる金融商品の条件とは
以下は、そういう長期投資の投資対象であるべき金融資産の条件です。
- 少額でも始められるもの(ネット証券では100円から買付可能)
- 30年間、継続的に運用され続けるもの
- 流動性が担保されているもの(毎日、買い付け/解約が可能なもの)
- 購入時手数料・運用管理費用がない/低率なもの(運用コストはバカにならない)
- 非課税制度が適用されるもの(NISA/iDeCo)
この条件を満たす金融商品は、実はそんなに数多くないのです。