政府は、100万人ともいわれる就職氷河期世代の支援策として、国家公務員の中途採用枠で重点的に採用する方針を決めました。具体的には3年間で正規雇用を30万人増やすことを目標としています。

就職氷河期世代とは、バブル崩壊後10年ほどの期間に新卒の時期を迎えた世代で、「ロスト・ジェネレーション」(ロスジェネ)とも呼ばれています。彼らのなかには、正社員になれずに非正規労働者として社会人生活を送っているケースも目立ちます。そして収入が安定せず、結婚や出産・妊娠ができない人も中にはいます。就職氷河期世代の独身者が、老後のためにできる資産形成・運用について考えていきます。

40代単身世帯の金融資産はどれくらい?

では、40代独身者のお金事情についてデータから見てみましょう。金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]平成30年調査結果」(各種分類別データ)によると以下のようになっています。