総務省統計局が2018年に公表した『家計調査 家計収支編[二人以上の世帯]』をもとに、妻の就業状態別に1カ月あたりの収入と支出をまとめたグラフを下記に記載します。(表「妻の就業状態別 世帯収入と支出」参照)

「妻の就業状態別 世帯収入と支出」(総務省統計局のデータをもとに編集部作成)

共働き世帯のデータは、「夫婦共働き世帯のうち有業者が夫婦のみ」の数値です。一方、専業主婦世帯は、「夫のみ有業」のデータです。

実収入は、共働き世帯のほうが1カ月あたり10万円以上多くなっています。税金や社会保険料などを差し引いた後に残る「可処分所得」や預貯金に回すお金、そして黒字も共働き世帯のほうが専業主婦世帯を上回っている状況です。

一方、世帯から出ていくお金を示す「消費支出」はさほど変わりません。共働き世帯のほうが、圧倒的に貯蓄がしやすく、経済的に余裕がある環境だといえそうです。(表「妻の就業状態別 消費支出の内訳」参照)

妻の就業状態別 消費支出の内訳(総務省統計局のデータをもとに編集部作成)

共働きなのにお金がたまらないワケとは

お金がたまりやすい共働き夫婦のなかにも、「貯金が増えない」と悩んでいる人がいます。その原因は、家計管理の方法にあるのかもしれません。