この調査の結果、40歳代(二人以上世帯)の22.6%が金融資産非保有世帯に該当しています。金融資産を保有していない世帯を含む全体の金融商品保有額の平均値は942万円、金融資産保有世帯だけに絞った平均値は1,238万円であるいうことが分かりました。

一方、50歳代(二人以上世帯)の17.4%が金融資産非保有世帯に該当し、全体の金融商品保有額の平均値は1,481万円、金融資産保有世帯だけに絞った平均値は1,828万円となっています。

こうみると、40歳代と50歳代では金融商品保有額の平均値が539万円、金融資産保有世帯だけの平均値は590万円の差があり、金融資産非保有世帯は5.2%減少していることがわかります。これらを踏まえると、40歳代と50歳代の貯蓄状況には大きな差があることがうかがえますね。

負債状況に200万円弱の差も生まれている

家計の状況を判断するためには、貯蓄額とあわせて負債額も知る必要がありますよね。さきほどの調査の結果から、40歳代と50歳代の負債状況を見ていきましょう。

借入金がある世帯の借入金残高の平均値は、40歳代が1,673万円、50歳代が1,488万円とっており、両者の間では185万円の差がうまれています。

また、借入金額回答世帯の住宅ローン残高の平均値は40歳代が1,671万円、50歳代が1,074万円となっており、その差は600万円ほど。40歳代から50歳代にかけて住宅ローンなどの返済が進んだことで、負債額が減少しているケースが多いのだと判断できます。

40歳代が取り入れたい金融商品は?

40歳代から50歳代にかけての時期は、貯蓄額が増加し、反対に負債額が減少する傾向があるとわかりました。老後のことも視野に入ってくる40歳代は、まさに老後資金の貯め時ともいえますよね。