一方で、「いきなり!ステーキ」に限らず外食産業全体として、来年以降は苦戦が強いられることが予想されています。それは今年10月にスタートした消費税増税に伴う軽減税率。消費税が店内飲食なら10%、テイクアウトなら8%となったため、間もなく訪れるクリスマスや年末年始においても、すでに「外食はせずに自分で作るか、買ってきたものを家で食べる」という中食傾向が強まっています。

そんな中食市場の拡大は、各種お惣菜店やテイクアウト営業をする飲食店には心強い追い風。消費者はテイクアウトによる2%還元で買い物の心理的ハードルが下がり、“ちょっといいもの”を買いやすくなるからです。

この“中食の高級志向”の波に乗るように、11月からはとんかつ専門店・とんかつ新宿さぼてんでは豚1頭から約2食分しか取れない希少部位「フィレブリアン」を期間限定で販売中。さらにオリジン弁当でも11月から肩ロースとサーロインに挟まれた希少部位「豚かぶり」を使った焼肉丼の販売をスタートしました。

外で金額を気にしながら焼き肉やステーキを食べるなら、お惣菜店やスーパーでちょっといいお肉を買ってきて食べる、という流れは来年以降さらに強まりそうです。

2020年は大豆肉が食卓に並ぶか?

オリンピック・パラリンピックの開催を控え、訪日外国人が4000万人にも及ぶと見込まれている2020年。抹茶や和食など日本文化をアピールする飲食店が増えている一方で、とあるジャンルのお店が急増しています。それが動物性の食材を使わないヴィーガンフードです。