30代~40代ライフイベントと必要な金額

働き盛り、子育て世代にとって、特に大きなライフイベントである教育費とマイホーム資金。その具体的な金額はどのくらいなのでしょうか。あらためて見てみましょう。

巨額…子どもの教育資金

文部科学省の調べ(※1)によると、幼稚園から高校まですべて公立に通った場合は約540万円、すべて私立に通った場合は約1,770万円となっています。

次に、大学以降の費用の平均値については以下のようになっています。

・国立・自宅通学…約524万円
・国立・一人暮らし…約812万円
・私立文系・自宅通学…約668万円
・私立文系・一人暮らし…約933万円
・私立理系・自宅通学…約809万円
・私立理系・一人暮らし…約1,074万円
※公益財団法人生命保険文化センターの調査(※2)による

子ども1人を大学まで進学させるには、少なくとも1000万円以上の費用が必要だということが分かります。もし私立大学・医歯系であれば大学の4年間だけで2,500万円から3,000万円近くの資金が必要となる見込みです。

このほかにも塾や部活動がありますし、子どもが2人3人となると、住宅購入並みに巨額の資金が必要となってくることが分かります。

【参考】
(※1)「平成28年度子供の学習費調査の結果について」文科省
(※2)「大学生にかかる教育費はどれくらい?」生命保険文化センター

マイホームの資金について

次に住宅の平均購入価格について見てみましょう。住宅金融支援機構の「2018年度フラット35利用者調査」(※3)によると、建売住宅の場合には約3,442万円、マンションは約4,437 万円(2018年度)となり、上昇傾向が続いています。

住宅ローンは「フラット35」のように最長35年間で組むことができますので、もし30歳で住宅ローンの返済をスタートすると、定年退職が65歳であれば、ちょうど35年間に収まります。余裕があれば繰り上げ返済も検討していきたいところですが、家族の年代によっては教育資金が優先事項になるかもしれません。住宅は退職年齢から逆算して、早めに計画していく方が良さそうです。

【参考】
(※3)「2018年度フラット35利用者調査」住宅金融支援機構
主なライフイベントにかかる費用の目安」日本FP協会