2つ目は、自分の想いや考えが家族に伝わることです。

死を迎えるというのは、孤独な気持ちになりがちです。家族への感謝や想いを形にしておくことで、自分自身の気持ちも整理されますし、残された家族に想いを届けることができます。

3つ目は、残された家族の負担を軽減し、相続のトラブルなどを回避できることです。

相続が発生した場合、どこにどれだけ資産があるかや手続きなど、まったく把握できない状況からだと残された家族の負担は大きいものになってしまいます。

あらかじめ整理しておくことで、そうした負担を軽減することができ、また遺言書で相続の方向性を明確にすることで、トラブルを回避することにも繋がります。エンディングノートや遺言書に残すだけでなく、直接話し合いをしておくのも重要です。

終活で行うべき5つの手順

では、終活では具体的に何を行うのでしょう。主な5つの手順についてみていきましょう。

① 財産の整理

まず、どこにどのような財産があるのかを確認します。年金などの収入や、預貯金や有価証券などの金融資産を把握し、適切に管理することが、有意義な残りの生活に繋がります。残された家族も、相続時の手続きなどをスムーズに行うことができるでしょう。