同時に、宿題を忘れても本人の責任という「割り切り」が必要です。「覚悟」といっても過言ではありません。自分の胸に手を当ててみると、学校の先生に「宿題忘れてきていますね」といわれる=親として烙印を押され評価が下がることを気にしているのかもと思いました。

見守りは続けよう

かなり耳の多い話が多いと思います。筆者自身も結構手放せていないというのが本音です。

三女と同じクラスにトルコ人の子がいました。その子のお母さんは子供が宿題をやってこないも全く気にすることがありませんでした。ネグレクトなのかというと、そうではありません。保護者会には顔を出しますし、給食でアレルギー対応ができない時には弁当を持ってきていました。宿題をやるのは子供で、子供は子供と一個人と割り切っている雰囲気は伝わってきました。

転んでひざをすりむいて痛みが分かれば、「次どうしたら転ばないか?」を子供も考えます。とはいえ、子供の失敗はどうしても先回りして手を貸したくなるのが親心です。親は先に死にます。子供が親の手を借りずに自立するステップとして、転ばぬ先の杖になり過ぎないよう親も我慢が必要です。とはいえ子供は未成年なので見守りはするという絶妙なバランスを保てるといいですね。

堀田 馨