高齢出産が増えて来たその事情は、医学の発展や、以前と比べて健康な40代・50代が増えたという点もあるでしょう。
筆者自身44歳で出産しましたが、同年代の人達を見ても、自分自身が子ども時代に抱いていた40代・50代のイメージよりはかなり若々しい気がします。
自分自身も、まさか40代で出産する…とは、10代・20代の時には想像もしていませんでした。
では、政府がいうところの「出産適齢期」の人が出産できないのは、何が原因なのでしょうか?もちろん「出産適齢期」の女性の数が減っているのも大きな要因といえます。しかしそれだけが原因なのでしょうか。
出産となれば女性だけの問題ではありません。妊娠するためには、必ずパートナーが必要なのです。
出産適齢期のパートナーとなれば、同年代が多いのではないか…と予想されます。
もし違ったとしても、30代くらいまでが大多数ではないでしょうか。
パートナーとの経済的な事情、家庭的な事情、個々人で異なる様々な「産めない理由」があると思います。
ですが、この数値からは「個人的な理由」として片付けられる問題とは、到底思えません。
筆者はまだ詳しく調べているわけではありませんが、このような状況を見て、『もし、年齢別の「就業率」や「年収割合」、さらには「昇給率」など…を調べて照らし合わせてみたら、どんな結果になるのだろう?』と考えてしまいました。
率直に言ってしまえば「20代に人生の選択肢を与えない社会になっているのではないか?」と思ったのです。