現代の日本は、少子高齢化が進み「超高齢社会」と言われています。日本全体の社会問題としても、大きく取り上げられています。

そして、それとは逆に増えていると言われているのが「高齢出産」。
筆者も44歳で出産した、高齢出産経験者です。それに伴って様々な資料を見ていくうちに、現在の出産事情と社会問題を垣間見る、新たな衝撃を感じてしまいました。

その内容を、ここでご紹介させていただきます。

「高齢出産」と「出産適齢期」について

まずは基礎知識として、「高齢出産」と「出産適齢期」に関しての定義を確認しておきたいと思います。

「高齢出産」とは、日本産婦人科医会が「35歳以上の初産婦」と定義付けています。
※引用元:日本産婦人科医会「分娩時年齢と高年齢化~現状と問題点~」より

初産婦とは「初めて妊娠・出産する妊婦」のことを言います。
定義上は、経産婦(出産経験のある妊婦)の場合には、例え出産年齢が35歳以上であっても、高齢出産とは言いません。

ですが、年齢が上がったことによって生じる出産に対する母体や胎児へのリスクは、経産婦であっても大きな違いはありません。そのため一般的には、経産婦であっても年齢が達していることで「高齢出産」と呼ばれることが多いのが現状です。

さらに50歳以上の出産は「超高齢出産」と定義付けられています。

続いて「出産適齢期」について、ご紹介します。
内閣府が発表した資料では、20代と記されています。
※参照元:内閣府「妊娠適齢期を意識したライフプランニング」より

20代…とだけではとても幅が広く感じます。
実際には、大学を卒業して数年の社会経験を積んだ20代半ばが、「出産適齢期」と呼ばれています。

現在の年代別出生数の比率