睡眠も十分に取れないまま、育児に日夜奮闘しているママたちも多いことでしょう。そんなときに、急に親の介護がふりかかってきたらどうすれば良いのでしょうか。

「時間的にも経済的にも大変なことになりそうだ」ということは容易に想像できますよね。育児と介護の両方を同時に担うことを「ダブルケア」といいます。

ダブルケアの現状

晩婚化の影響で、育児をする世代が同時に親の介護も担うケースが増えています。たとえば、第1子を出産したのが40歳だという場合、その親が70歳を超えている可能性も十分にあるでしょう。

2016年に内閣府男女共同参画局が実施したWebアンケート(※1)によると、ダブルケアを担う男性の約6割、女性の約7割が30~40歳代です。また、「ダブルケアをメインに担当している」と答えた人は、女性の約半数、男性の約3割でした。

ダブルケアに直面する前に就業していた人のなかで、ダブルケアをきっかけに働き方を変えなくて済んだ人の割合は男性の約半数を占めています。ところが、女性では「仕事を減らした」人が21.2%「無職になった」人が17.5%存在します。ダブルケアのしわよせが女性に多く及んでいる実態がうかがえますね。

避けて通れない2つの問題