保育園・幼稚園のころは、親が送り迎えをしたり園バスに乗ったりの当園は当たり前。しかし小学校へ上がると、子どもたちは大人の付き添いなしで通学しなければいけないようになります。

諸外国に比べ、安心・安全に暮らせる国として知られる日本。しかし、近ごろその“安全神話”を覆すほどの凶悪事件や事故が起きているのも事実です。

今回は、子どもが小学校へ上がるタイミングで浮上する「送迎問題」について考えてみたいと思います。世の中の親御さんたちは、子どもが小学校へ上がった後、登下校をどのように見守っているのでしょうか。

小学校へ上がっても送迎したいと考える親は多い

今まで一緒に保育園や幼稚園へ行っていたのに、小学生になった途端に子どもだけで登下校。当の本人はもちろん、親たちも不安な気持ちを持つ人が少なくありません。

ネット上の意見を見ると、小学生の子どもの送り迎えに対してはさまざまな意見が出ています。“小学生になっても心配だから送り迎えしたい”という意見もあれば、“小学生になったのに送り迎えするなんて過保護”という意見も。しかし小学生の子どもを持つ親が、“小学校へ上がっても今までと同じようにドアtoドアで送り迎えをしたい”という考えを持つのは自然なことではないかと思います。

ここ数年の間でも、登下校中の小学生が狙われ事件に巻き込まれてしまったり、登下校中に事故に遭ってしまったりと、“大人がついていれば”と思うようなニュースがたくさん。目も耳も覆いたくなるような事件も起きており、そんなニュースを見たり聞いたりするたびに“送り迎えをしたい”と強く思う親も多いはずです。

実際筆者のまわりでも、子どもだけの登下校に不安を抱えているという人は少なくありません。集団下校が実施されているような地域はまだしも、入学当初から子どもが一人で通わなければいけない場合は、親も不安でたまらないことでしょう。口にするしないはあるにせよ、多くの親が“子どもが小学校へ上がっても送り迎えしたい”と考えているようです。

海外では送り迎えが当たり前。日本では禁止されているような学校も