4. トラブルを避けるための3つの対策

4.1 1. お金の流れを明確にする

個人の口座で集める場合は、集金専用の口座を用意して、生活費と分けるのが基本です。「誰からいくら受け取り、何にいくら払ったか」を記録し、請求書や領収書も保管して、終わったら支援者に収支報告をしましょう。

応援広告の窓口の中には、クラウドファンディングで集金から支払いまでできるところもあります。代表者の個人口座を通さずに済むので、こうした仕組みを使うのも一つの手段です。ただし、システム利用料がかかる場合があるので、事前に確認しておきましょう。

4.2 2. 余ったお金の扱いを、集める前に決めておく

目標より多く集まったり、費用が予定より安く済んだりすると、お金が余ることがあります。余ったお金を返金するのか、次の企画に回すのかを、集める前に決めて告知しておくと、トラブルになりにくくなります。代表者が受け取ったままにすると、先ほどの税金の話にも関わってくるので注意しましょう。

4.3 3. 掲出場所の告知と事務所の許可は、ルールを確認してから

駅は公共の場なので、デザインや告知の方法にルールがあります。たとえば、集金の段階で具体的な駅名や掲出場所を出すことを、媒体社の規定で禁じている窓口があります。混雑を防ぐため、掲出場所は掲出当日まで明かさないよう求める窓口もあります。

また、推しの写真や名前を使うには、所属事務所などの許可が必要です。許可なく使うと、肖像権やパブリシティ権の問題になるおそれがあります。許可を窓口が代わりに取ってくれるのか、申込者が自分で取るのかも、窓口によって違います。

※規約や掲出の条件は、媒体社・窓口・事務所によって異なり、変わることもあります。申し込む前に必ず最新の内容を確認してください。

5. まとめ

駅の応援広告は、枠だけなら1週間・1枚1万円台から出せますが、デザインや権利確認の費用まで含めると、総額は十数万円になることもあります。代表者ひとりがお金と責任を抱え込まないように、お金の流れを明確にする、余ったお金の扱いを先に決める、ルールを確認する、の3つを意識しましょう。

参考資料

塚本 奈津子