4. 老後資金を考えるとき、40代の貯金1000万円と60代の平均2843万円の差はどう読む?
年代別の平均を並べると、貯蓄は年齢とともに増え、60〜69歳で2843万円と最も多くなっています。60〜69歳の世帯は、負債を引いた純貯蓄額も2609万円と、年齢階級別で最も多い状況です。
- 【貯蓄年収比(40〜49歳)】158.6%(貯蓄が年間収入の約1.6倍)
- 【貯蓄年収比(60〜69歳)】440.1%(貯蓄が年間収入の約4.4倍)
60〜69歳の平均は、いまの60代が長い年月をかけて積み上げた結果です。目標額というより、水準を知る目安として見ることができます。
5. 【証券会社出身の視点】検証:平均との差よりも、毎年積み増せる金額を確かめる
試算では、毎年100万円の積み増しで3000万円、50万円で2000万円でした。差は、毎年の積み増しの額で決まります。
現在の残高そのものより、毎年いくら積み増せているかを見ると、老後までの見通しが立てやすくなります。残高は、積み増しを続けた結果として増えていくからです。
ただし、この試算は、利息や運用益を考えていません。実際は、住宅ローンの返済などの支出で、積み増せる額は年ごとに変わります。
まずは、直近1年間にいくら積み増せたかと、負債の残高を、書き出してみてはいかがでしょうか。見通しを立てる材料になるかもしれませんね。
6. まとめ
40代の貯金1000万円は、二人以上の世帯の40〜49歳の平均1381万円より381万円少ない金額です。45歳から毎年100万円を20年積み増すと3000万円、50万円なら2000万円になる試算です。
平均は目安にとどまります。負債の残高と毎年の積み増し額を確かめたうえで、老後資金の見通しを立ててみましょう。
※本記事の試算は一定の前提に基づく概算です。貯蓄・負債の数字は二人以上の世帯の平均で、単身世帯や個々の家庭の状況とは異なります。最新の情報は総務省統計局の公表資料でご確認ください。
参考資料
安達 さやか