5. お布施のほかに初盆で確かめたいことは?お車代・御膳料を包むかどうかも、日取りとあわせてお寺に聞く

法要では、お布施とは別に「お車代(御車代)」や「御膳料」を包むことがあります。曹洞宗の「法事の営み方」は、法事の日取りを菩提寺と相談したうえで、遅くても1か月くらい前までには決めるよう勧めています。

なお、一般的な準備として、日取りを相談するときに次の点もあわせて確かめておくと準備がしやすくなります。

  • 【お布施】金額の考え方と、包み方・表書き
  • 【お車代】自宅や会館に来てもらう場合に包むか、送迎するか
  • 【御膳料】法要のあとの会食に僧侶が加わるかどうかと、加わらない場合の扱い
  • 【初盆の準備】お盆の時期(7月か8月か)と、その地域の慣習

曹洞宗の表書きの一覧では、「御布施」は葬儀や法事などでお寺や僧侶へのお礼の金包みに使う、と説明されています。

6. 【数字から見えること】検証:「実施しておくべき」は一周忌の48.5%から三回忌で38.4%に下がり、菩提寺の有無と年代で差がある

家族の法要について「少なくとも実施しておくべき」と答えた割合は、四十九日49.3%、一周忌48.5%でほぼ並び、三回忌で38.4%と約10ポイント下がります。七回忌は28.5%です。

この数字は、実際に法要を営んだ人の割合ではなく、「少なくとも実施しておくべき」と考える法要を選んでもらった結果です。また、6184人には菩提寺がない人も含まれています。

菩提寺がある60代以上(1382人)では、一周忌が62.4%、三回忌が50.6%で、「必要ない」は11.7%でした。全体の「必要ない」23.3%の約半分です。同じ「家族の法要」でも、菩提寺の有無や年代で、どこまで営むかの考えに差があると読めます。

家族の中で年代や菩提寺との付き合い方が違えば、三回忌以降をどうするかの考えも分かれることがあります。お布施の額を考える前に、どの法要まで営むかを家族で話しておくと、お寺に相談する内容もはっきりします。

お布施の相場を示す公的な統計がない以上、私は、金額の目安を外の数字に求めるより、周囲の人や菩提寺に考え方を直接たずねるのが確かな方法だと考えます。

7. まとめ

初盆や法要のお布施に、公的な相場はありません。全日本仏教会はお布施を「サービスの対価ではありません」とし、目安の金額を示していません。一方で、家族の一周忌を「少なくとも実施しておくべき」と考える人は48.5%、三回忌は38.4%で、営む法要の範囲にも考えの幅があります。

お布施の額やお車代・御膳料の扱い、法要の日取りは、菩提寺に直接たずねて確かめましょう。葬儀社や僧侶の手配サービスとの契約で困ったときは、消費者ホットライン(188)から最寄りの消費生活相談窓口に相談できます。

※本記事の数字は、公表された調査結果などをもとにしています。お布施の額や営む法要、その時期は、宗派・地域・お寺によって異なります。実際の扱いは、菩提寺にご確認ください。

参考資料

塚本 奈津子