3. プラチナカードの特典は?コンシェルジュや空港ラウンジは使った回数の分だけ金額の目安になる
プラチナカードの年会費には、還元のほかに特典の分も含まれていると考えられます。3社のうち2社の案内には、旅行や食事の手配を頼めるコンシェルジュと、空港ラウンジの説明があります。
- 【コンシェルジュ】予約や手配を頼めるサービス。使わなければ、年会費の元を取る計算には入らない
- 【空港ラウンジ】空港で使えるラウンジ。飛行機に乗る回数が少なければ、使える回数も限られる
- 【家族カード】3社とも、少なくとも1人分の年会費は無料。家族で使う場合は、家族カードの利用分も還元の対象になるかを確かめる
特典を金額に置き換えるなら、「年に何回使ったか」と「同じサービスを別に頼んだらいくらか」を掛け合わせて考えることになります。三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードでは、プライオリティ・パスで無料で使えるラウンジの回数を、2026年12月2日の利用分から年10回まで(11回目からは1回35米ドル)とすることが決まっています。
特典の中身や回数の上限は、同じ会社でも見直されることがあります。持つ前と更新の前に、カード会社の案内で今の条件を確かめておきたいところです。
4. 【数字から見えること】プラチナカードの年会費は「還元率の差」と「特典を使う回数」に分けて見る
3社の案内を並べると、プラチナカードの年会費の元を取るかどうかは、還元と特典の2つに分けて見ると整理しやすくなります。還元は「年会費無料のカードとの差」で、特典は「実際に使った回数」で考えます。
還元の差だけで年会費の元を取れる会社は、3社のうち1社でした。その1社でも、基本の還元率の差だけで見ると年660万円が必要です。継続特典を含めると、2年目以降は年260万円まで下がるため、特典の条件を満たせるかで答えが大きく変わります。
一方、基本の還元率が同じ2社では、年会費に見合うかどうかは、主に特典やサービスをどれだけ使うかで決まることになります。コンシェルジュや空港ラウンジを年に何回使うのかを書き出してみると、自分にとっての年会費の重さが見えてきます。
プラチナカードの年会費を数字で見るなら、まず今のカードの利用額を明細で確かめ、それを「還元率の差」で掛けた金額と年会費を比べることから始めるとよいでしょう。そのうえで、特典を使う予定の回数を足し合わせて考えます。
5. まとめ
プラチナカードの年会費は、大手カード会社3社の案内では税込2万2000円〜3万3000円でした。年会費の元を取れるかどうかを、年会費無料のカードとの基本の還元率の差でみると、3社のうち2社は差がありませんでした。
還元率の差、利用額に応じた特典、コンシェルジュや空港ラウンジを使う回数を分けて見ると、年会費に見合うかを判断しやすくなります。条件はカードごとに違い、見直されることもあるため、申し込みや更新の前にカード会社の最新の案内で確かめてください。迷うときは、カード会社の問い合わせ窓口に、特典の条件や対象外の利用を確かめることもできます。
※本記事の試算は一定の前提に基づく概算です。年会費・還元率・特典の条件はカード会社の案内(2026年11月4日時点)によるもので、変わることがあります。最新の条件は各カード会社の案内でご確認ください。
参考資料
- 三井住友カード「特典の詳細|三井住友カード プラチナプリファード」
- 三井住友カード「三井住友カード(NL)」
- JCB「JCBプラチナ」
- JCB「J-POINT」の案内
- 三菱UFJニコス「三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カードのお申し込み」
- 三菱UFJニコス「三菱UFJカード」
- 三菱UFJニコス「海外空港ラウンジサービス「プライオリティ・パス」の無料ご利用回数に関するご案内」
塚本 奈津子