6. 【検証】3%の上乗せは規約違反の可能性もある。契約プランによっては上乗せが手数料を上回る場合も

経済産業省のとりまとめにある標準プランの「3.24%」で見ると、1万円の売上でお店が払う手数料は324円です。もし3%上乗せされている場合(300円)は、手数料の約9割(93%)に当たります。低手数料プランの1.98%を利用しているなら手数料は198円となるため、300円の上乗せのほうが多くなります。

ただし、お店がどのプランで契約しているかは、消費者側からは分かりません。経済産業省のとりまとめが引用する公正取引委員会の調査では、インターチェンジフィー(カード会社どうしでやりとりされる手数料)の存在を知っている加盟店は14.7%、交渉の材料にしたことがある加盟店は1.9%にとどまっています。

特に中小加盟店では、キャッシュレス決済比率の伸びとともに手数料の負担感が大きくなっているとも指摘されています。

クレジットカードの手数料は本来お店が負担するものです。規約はカード会社ごとに違うため、上乗せの理由に納得できないときは支払う前にお店に確認したり、現金など別の支払い方法を選んだりするのも一つの手でしょう。

7. まとめ

クレジットカードの加盟店手数料は、中小加盟店の例では売上の1.98〜3.25%です。国民生活センターは、手数料を客に負担させたり、現金払いと違う代金を求めたりすることは、加盟店規約に違反している可能性があると案内しています。

3%上乗せされると、ポイント還元1%でも1万円の買い物で現金払いより約200円高くなります。上乗せを求められ、納得がいかない場合は明細を残し、カード会社に確かめてみてはいかがでしょうか。

※本記事の試算は一定の前提に基づく概算です。実際の負担は、カードの還元率や支払い方法、お店の料金設定などによって異なります。加盟店規約の内容や個別の取引の扱いは、クレジットカード会社にご確認ください。

参考資料

塚本 奈津子