お店でクレジットカードを出したら、「カード払いは手数料として3%上乗せになります」と言われた――。そんな場面に出くわし、クレジットカードの手数料は客が払うものなのかと気になった人もいるのではないでしょうか。

ここでは、クレジットカードの手数料を本来は誰が負担するのか、上乗せはどう扱われるのかを、国民生活センターと経済産業省の資料で確かめます。

さらに、ポイント還元のあるカードを利用している場合は「少額の負担であれば、カード払いのほうが総合的に得になる場合がある?」とも考えられます。仮に3%上乗せされた場合、ポイント還元があったとしてどのような負担となるのか試算してみましょう。

※加盟店手数料の1.98〜3.25%は、経済産業省「キャッシュレス推進検討会とりまとめ」(2025年12月)が示す中小加盟店の例です。

1. クレジットカードの手数料は誰が払う?本来はお店が負担し、中小店は売上の1.98〜3.25%

経済産業省「キャッシュレス推進検討会とりまとめ」によると、クレジットカードの加盟店手数料は、お店(加盟店)が、お店と契約するカード会社(アクワイアラー)に支払うものです。中小加盟店の例は次のとおりです。

  • 【中小加盟店の加盟店手数料】売上の1.98〜3.25%(一般カードのレートを前提とし、中小加盟店以外も含めた範囲)
  • 【標準プランの料率の例】多くは3.24%(Visa・Mastercardの場合)
  • 【低手数料プランの料率の例】1.98〜2.5%(Visa・Mastercardの場合)

標準プランと低手数料プランの料率は、各社のホームページの情報(2025年10月時点)をもとに経済産業省がまとめた例です。とりまとめでは、2024年秋以降に中小企業向けの低手数料プランが出て、手数料率が0.7〜1.3%程度下がった事例がある一方、こうしたプランは広く知られておらず、普及は限られているとしています。

2. クレジットカードの手数料の上乗せは認められる?国民生活センターは「加盟店規約に違反している可能性」と案内

国民生活センターの「消費者トラブル解決ナビ」では、飲食代をクレジットカードで払ったら「カード手数料」を上乗せされた、という相談への答えとして、次のように説明しています。

  • 【カード手数料を消費者に負担させること】クレジットカード会社の加盟店規約に違反している可能性があり、その場合は問題と考えられる
  • 【現金払いと異なる代金を請求すること】同じく、加盟店規約に違反している可能性がある
  • 【カード手数料とは】本来、店舗がクレジットカード会社に支払うもの

別の相談への回答でも、クレジットカード会社の加盟店規約では、利用者に対して代金に「カード手数料」を上乗せしないことが定められている場合がある、と記載しています。

ただ、どちらの答えも、お店とカード会社との契約である加盟店規約を根拠にしています。規約の中身は契約しているカード会社によって異なり、個別の事案を調査する必要があるため、一般論としては「可能性がある」「場合がある」という表現になっています。