日本は小さい国ですが、それでも各地方に独特の行事や名物や県民のこだわりがあります。ここでは東北の特徴的なお話を2つ、ご紹介しましょう。まずは「芋煮」のお話です。


「防衛システム」


すっかり有名になった山形県 vs. 宮城県の芋煮戦争。秋の風物詩です。基本は里芋、こんにゃく、長ねぎ、人参などが入る芋煮ですが、山形県では牛肉を使い醤油ベース、宮城県では豚肉を使い味噌ベースの味つけをします。どちらも「うちが本家で正統派」と譲りません。

青森県を除く東北地方では各地で「芋煮会」という行事が行われますが、福島県では特に「きのこ山」と呼ばれるものもあり、その名の通りきのこをたくさん入れます。ハンコ漫画でも福島がきのこをたくさん鍋に放り込んでいます。青森県ではせんべい汁がよく食べられています。

激しく対立し合う山形と宮城ですが、ほかの5県が仲よくその邪魔をしているのが何だか微笑ましいですね。


「納豆戦争水戸前線」


こちらは納豆のお話。茨城県水戸市は納豆生産量が日本一の地として全国的に有名ですが、消費量は実は福島県が日本一なのです。納豆に関しては常に日本一でいたい水戸が福島に「あんま納豆食うなよ!!」と怒っています。福島としては理不尽?

納豆をたくさん買ってたくさん消費する福島は当然、納豆大好きなのですが、日本一の理由はそれだけではなかったのです。

「だって水戸が!! おいしすぎる納豆作るせいだばい!!」

こう言われては水戸も福島を責め続けるわけにいきません。でも素直になれないツンデレ水戸なのでした。対立しているようで仲がいいですね。仲がいいのはいいことです。

ハンコで漫画を描いたのはなぜ? 作者のビキさんに聞きました

「ハンコ都道府県」シリーズの作者、ビキ(@biki203)さんは福島県ご出身。犬派だそうです。

あるときハンコを紙に押して、身体を描き足してみたら妙に味のあるキャラクターになったので、都道府県の名のハンコを買い集めて漫画を描いてみたのが「ハンコ都道府県」シリーズの始まりだと教えてくださいました。