4. 生活設計を立てている二人以上世帯の策定期間は「10年先まで」が35.3%

J-FLECの調査では、生活設計を立てている世帯(1756世帯)に、何年先までの生活設計を立てているかを尋ねています。

4.1 生活設計の策定期間(生活設計を立てている二人以上世帯)

  • 1〜2年先まで:6.4%
  • 3〜5年先まで:23.3%
  • 10年先まで:35.3%
  • 20年先まで:16.6%
  • 20年より先まで:18.5%

4.2 70歳代は「10年先まで」が47.6%、50歳代は「20年より先まで」が26.9%

年代別では、70歳代は「10年先まで」が47.6%と半数近くを占めます。50歳代は「20年より先まで」が26.9%で、どの年代よりも高い割合でした。20歳代は「3〜5年先まで」が51.4%で、半数を超えています。

5. 生活設計を立てている世帯のうち、資金計画も立てているのは69.5%

生活設計を立てている世帯に、資金計画を立てているかどうかも尋ねています。

  • 資金計画を立てている:69.5%
  • 現在は資金計画を立てていないが、今後は立てるつもりである:20.8%
  • 現在資金計画を立てていないし、今後も立てるつもりはない:9.6%

5.1 二人以上世帯全体でみると、生活設計と資金計画の両方を立てているのは約4世帯に1世帯

資金計画を立てている1221世帯は、調査対象の5000世帯の24.4%にあたります(LIMO編集部計算)。生活設計を立てている世帯の約7割が資金計画まで立てている一方で、二人以上世帯全体でみると、両方を立てている世帯は約4世帯に1世帯です。

5.2 資産と負債のバランスを「意識したことがない」二人以上世帯は63.7%

同じ調査で家計全体の資産と負債のバランスについて尋ねると、「意識したことがない」が63.7%で最も多く、「ゆとりがある」は14.1%、「不安はない」は12.3%、「不安を抱えている」は9.9%でした。

6. わが家の生活設計を書き出すときの3つの手順

生活設計は、何年先までの予定を書くかを決めると始めやすくなります。調査で最も多かった「10年先まで」を目安にすると、次の3つの手順で書き出せます。

6.1 10年先までに予定している大きな支出を、時期と金額で並べる

住まいの修繕、車の買い替え、子どもの進学など、10年の間に予定している大きな支出を、年ごとに並べます。金額は見積もりや過去の支出をもとにした目安で構いません。

6.2 いまの金融資産を、使う時期の近いお金と遠いお金に分ける

手元の預貯金や投資信託などを、数年以内に使う予定のお金と、10年先まで使わないお金に分けます。使う時期が近いお金は、値動きのない預貯金で持っておくという分け方がひとつです。

6.3 足りない分を、毎月の積立額に直す計算例

たとえば、5年後に予定している住まいの修繕に300万円が必要で、そのために使えるお金が手元に120万円ある場合、足りない180万円を5年(60か月)で積み立てると月3万円になります(金額は計算のための例です)。

月の積立額が家計に対して大きいときは、支出の時期や金額を見直すか、積み立てる期間を延ばせないかを考えます。生活設計は一度書いたら終わりではなく、収入や家族の状況が変わったときに書き直すものです。

7. まとめ

J-FLECの2025年調査では、二人以上世帯の金融資産保有額は平均1940万円、中央値720万円でした。年代別の中央値は60歳代の1400万円が最も多く、20歳代は125万円です。

生活設計を立てている世帯は35.1%で、50歳代は29.4%と最も低い割合でした。生活設計を立てている世帯の策定期間は「10年先まで」が35.3%で最も多く、そのうち69.5%は資金計画も立てています。平均や中央値と比べるのに加えて、10年先までの支出の予定を書き出しておくと、いまの金融資産で足りるかどうかを考えやすくなります。

参考資料