低レベルのことから女磨きを開始したころ、急にストッキングの伝線によく気がつくようになりました。伝線しているので、捨てて買い替えます。

すると、服の毛玉や、使っているバスタオルがボロボロなこと、寝具が擦り切れていることなどどんどん目につくようになり、どんどん劣化しているものを買い替えました。

いきなりストッキングが伝線しやすくなったわけではないでしょう。就職活動の時も毎日ストッキングをはいていましたが、きっとあの頃は伝線には気がつけなかったのだと思います。意識が変わってきたことで、今までは気にも留めなかったことが問題として認識できるようになったのでしょう。

持ち物の劣化に気がつき、直してから急に道を聞かれることが増えました。だらしない恰好の人に声をかけませんよね。

3つ目の変化は周りの方から「服に髪の毛ついてるからとるね」「ネックレスの留め金が前にきちゃってるよ」とかちょっとしたことを指摘されるようになりました。毛玉だらけの服を着ていたときは、髪の毛が服についていても目立たなかったのでしょう。

昔はあまりに美意識が低いために、流行りのメイクも違いがよく分からず、塗っていれば「お化粧をしている」と勘違いしておりました。でも、やれば楽しいことですね。

内面じゃなく、まずは外見から変えましょう

そのころ、周りの男性からの扱い方が変わりました。上司でも荷物を持ってくれるし、エレベーターのボタンを押してくれたり、女性として存在感が出てくるとみんな紳士的に扱ってくれるようになったのです。「お酒が好きな女性っていいね」「はっきり意見を言う女性は好き」と言われることもありました。

「出会いがない」と言っている女性の方は、自分が「女」にカウントされていない可能性が高いことを疑ってはいかがでしょうか。ここって気がつくのは非常に難しいことだと思います。このご時世、女性の外見は職場では指摘しないでしょう。そして、自分と向き合うことは非常に勇気がいることです。

婚活コンサルタントとして活動するようになって、同じように問題として認識できない女性にたくさんお会いします。寒い季節になると、首元や袖からヒートテックのようなインナーが丸見えの女性に毎年会うのです。タイツが伸びきって足首のあたりでダルダルになっているのももう捨て時ですからね。

性格じゃなく、まず外見から変えることが大事です。

なぜかといえば、同じ性格・趣向でも見た目が違うだけで相手からの印象は違うのです。ブスが漫画好きなら暗いオタクに思われるかもしれませんが、キレイにしていて漫画が好きなら「趣味が合うね」という男性がたくさん現れるのですよ。ブスが高学歴ならがり勉、キレイな人が有名大卒なら才媛です。

男に媚びているわけでもなく、ちゃらちゃらしているわけでもない。ただの努力です。

ブスって楽ですよね。朝はぎりぎりまで寝ていられるし、結婚しない理由は「いい男がいないから」「草食系男子が増えたから」と相手側の問題にしていれば傷つくことはないでしょう。
私は努力をする方を応援したいです。

【参考】
出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」国立社会保障・人口問題研究所
 

田中 菊乃