海外のSNSでは、犬や猫といった動物を保護し、懸命に救おうとする「動物レスキュー」の様子を紹介した投稿がTikTokで注目を集めています。

今回、LIMO編集部がピックアップするのは、インドネシア・バリ島で動物保護活動を行う「littlestepsmatter.bali」さんのTikTokアカウント@littlestepsmatter.baliの投稿。

生後7週間ほどの子犬が、母犬やきょうだいから引き離され、誰にも気づかれないまま使われていない豚小屋に一匹だけ取り残されていたところを保護された緊急レスキューの様子が紹介されています。

執筆時点で3300回再生、約800件のいいね!がつくなど話題となった本投稿の中でも、特に胸を打たれるシーンやSNSでの反響をまとめてご紹介します。

また記事中では、犬の生涯費用についても解説していきます。

※投稿の画像は【写真】をご参照ください。

LIMO アニマル・ストーリー部
生後わずか7週間だったとみられるこの子犬は、本来であれば母犬のそばで温もりに包まれて過ごしているはずの時期に、病気であることを理由に母犬やきょうだいから引き離され、使われていない豚小屋の中に取り残されていたといいます。高い壁に囲まれ抜け出すこともできない冷たいコンクリートの空間で、日光や母犬の温もり、そばに寄り添ってくれる存在もないまま、ただ衰弱していくばかりだったとされています。そんな中、見過ごすことができなかった心優しい人物からの連絡を受け、投稿者は現地へ急行。子犬は無事に保護され、現在は動物病院で獣医師たちによる懸命の治療を受けています。重度の貧血や疥癬、皮膚の感染症、耳の炎症、栄養失調による脚の変形など、あまりに多くの症状を抱えながらも懸命に生きようとするその姿が、SNSで大きな反響を呼んでいます。

1. 【豚小屋に取り残されていた犬】母犬から引き離され、衰弱していった日々

豚小屋の片隅で見つかった当時の子犬1/7

豚小屋の片隅で見つかった当時の子犬

出所:@littlestepsmatter.bali

投稿によると、この子犬は生後わずか7週間ほどで、病気であることを理由に母犬やきょうだいから引き離され、使われていない豚小屋にたった一匹だけ残されていたといいます。

高い壁に囲まれ、自力で抜け出すこともできない冷たいコンクリートの空間に隠されるように置き去りにされ、忘れられた存在になっていたとのことです。

空腹と恐怖の中、日光も母犬の温もりも、そばで慰めてくれる存在もないまま、日に日に衰弱していったと紹介されています。

保護され運ばれていく子犬2/7

保護され運ばれていく子犬

出所:@littlestepsmatter.bali

そうした状況の中、見過ごすことができなかった心優しい人物が、手遅れになる前に投稿者へ連絡をくれたといいます。

連絡を受けた投稿者はすぐに現地へ駆けつけ、豚小屋の中で震えていた子犬を保護。タオルにくるまれた子犬は、そのまま動物病院へと運ばれていきました。

2. 【懸命の治療】新しい命をつなぐために全力を尽くす獣医師たち

クリニックで治療を受ける子犬3/7

クリニックで治療を受ける子犬

出所:@littlestepsmatter.bali

無事に動物病院へ運ばれた子犬でしたが、抱えている病状のリストは胸が締め付けられるものだったといいます。

投稿によると、重度の貧血、疥癬、二次的な真菌・細菌性の皮膚感染症、痛みを伴う耳の感染症、ノミ、腸内寄生虫を患っており、栄養失調によって成長途上の体にも影響が及び、脚に変形も生じているとのことです。

さらに咳をしており、体温は危険なほど低く、被毛もほとんど残っていないため自力で体を温めることができない状態だといいます。

投稿では、現在の最優先事項は子犬の状態を安定させ、必要としている集中治療を開始することであり、一つひとつの投薬や診察、入院の一日一日が、この小さな子犬に生き延びるためのもう一つのチャンスを与えていると綴られています。

処置を受け穏やかな表情を見せる子犬4/7

処置を受け穏やかな表情を見せる子犬

出所:@littlestepsmatter.bali

たくさんの管や包帯に囲まれながらも、スタッフに優しく頭をなでられ、少しずつ落ち着きを取り戻していく子犬の様子も収められています。

投稿では、彼はこの7週間で、子犬が本来経験すべきではないほど多くの苦しみに耐えてきたとしたうえで、力を合わせれば、彼に生きる価値があるのだと示すことができるとつづられており、命をつなぐための治療がなおも続いていることが伝えられています。

コメント欄では

  • 「あなたたちは動物、特に犬に対してとても優しく尊い心を持っています。その優しさが、健やかさと豊かな実りとなって返ってきますように」
  • 「もしみんなが動物を気にかけてくれたら、この世界はもっと美しくなるのに」

など、保護活動に取り組む人々への感謝や、子犬の回復を願う声が多数寄せられていました。

――以上、海外のSNSで話題のワンちゃんでした。

3. 著者からの一言コメント

LIMO アニマル・ストーリー部
今回の投稿をリサーチする中で印象的だったのは、生後たった7週間という幼さの子犬が、母犬やきょうだいから引き離され、誰にも気づかれないまま使われていない豚小屋に取り残されていたという事実です。声を上げることも、自ら助けを求めることもできない小さな命が、高い壁に囲まれたコンクリートの空間で日に日に衰弱していったことを思うと、胸が締め付けられます。同時に、その異変に気づき、見過ごさずに連絡をくれた人物がいたことで、子犬に生きるチャンスが与えられたことにも救われる思いがしました。重度の貧血や疥癬、複数の感染症、栄養失調による脚の変形など、抱えている症状の多さからも、発見がもう少し遅ければどうなっていたかわからない状況だったことがうかがえます。もし近隣で、身を隠すように弱っている動物や、長期間人目に触れていない飼育スペースを見かけたときは、自己判断で立ち入ったり動かしたりせず、地域の動物保護団体や自治体の窓口にまず連絡し、専門家の判断のもとで安全に対応してもらうことを心がけてほしいと思います。今回の記事を通じて一番伝えたいのは、たとえ声を上げられない命であっても、小さな異変に気づき、行動してくれる誰かがいれば、そこから懸命な治療とたしかな回復への道が開かれるということです。この子犬が一日も早く痛みや苦しみから解放され、穏やかな日々を送れるようになることを願っています。

4. 命を迎える覚悟のために。犬の生涯費用はどれくらい?

過酷な環境から救い出された犬たちの姿を見ると、命を預かることの重みを改めて感じます。実際に犬を迎える際には、平均寿命まで見据えた生涯費用を知っておくことも大切です。

2025年のデータでは、犬全体の生涯必要経費は平均「278万4190円」で、超小型犬は「300万2239円」と、体の大きさに関わらず高額になる傾向があります。

私はアナリストとして、金額は「総額」と「単位あたり」の両面で見る癖をつけてきましたが、犬の生涯費用もその視点で眺めると発見があります。ペットフード協会の令和7年(2025年)調査では、犬の生涯必要経費は平均278万4190円。大きさ別では超小型が300万2239円で最も高く、中型・大型(277万5565円)を上回っています。

(中略)

もう一つ大切なのは、費用が毎年一定ではないことです。記事も触れているとおり、初年度は用品やワクチン、高齢期は医療費と、支出には山があります。ですから総額の大きさに身構えるより、「年あたり約20万円を、毎月に均してコツコツ備える」と捉えるほうが現実的です。早めの積立や、必要に応じた保険の検討でこの山谷をならしておくと、長い時間を穏やかに過ごせるのではないでしょうか。

犬の生涯必要経費は約278万円、大きさ別では超小型犬が300万超と最高。平均寿命から算出した「一生分の費用」
犬の生涯必要経費は約278万円、大きさ別では超小型犬が300万超と最高。平均寿命から算出した「一生分の費用」

フード代や医療費、トリミング代などを含め、2023年から3年連続で上昇を続けています。最後まで責任を持って迎えるためにも、一度知っておいてもよいかもしれませんね。

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参考資料