2. 男性の平均は16万9967円、「月15万円以上」は約7割
厚生年金の年金額は現役時代の収入によって個人差が大きいといわれますが、実際にどのくらいの差なのでしょうか。厚生労働省「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」から、男性の受給額を確認します。
※以下の厚生年金の年金月額には国民年金(老齢基礎年金)部分を含みます。
2.1 《男性》平均年金月額:16万9967円
- 男性の厚生年金受給権者:1067万9944人
- 厚生年金を月額15万円以上受け取っている人:735万998人
735万998人 ÷ 1067万9944人 = 約68.8%で、男性のうち月額15万円以上を受給している人はおよそ7割です。男女全体の平均15万289円と比べると、男性の水準は高めであることが分かります。
2.2 男性の受給額を1万円刻みでみる
- ~1万円:3万446人
- 1万円以上~2万円未満:1万257人
- 2万円以上~3万円未満:5404人
- 3万円以上~4万円未満:5185人
- 4万円以上~5万円未満:1万4747人
- 5万円以上~6万円未満:3万9134人
- 6万円以上~7万円未満:13万4214人
- 7万円以上~8万円未満:23万186人
- 8万円以上~9万円未満:26万278人
- 9万円以上~10万円未満:26万99人
- 10万円以上~11万円未満:29万8838人
- 11万円以上~12万円未満:37万6357人
- 12万円以上~13万円未満:45万6689人
- 13万円以上~14万円未満:54万9337人
- 14万円以上~15万円未満:65万7775人
- 15万円以上~16万円未満:76万4713人
- 16万円以上~17万円未満:85万3718人
- 17万円以上~18万円未満:92万6462人
- 18万円以上~19万円未満:95万5327人
- 19万円以上~20万円未満:91万3998人
- 20万円以上~21万円未満:82万204人
- 21万円以上~22万円未満:68万2702人
- 22万円以上~23万円未満:50万9842人
- 23万円以上~24万円未満:34万1191人
- 24万円以上~25万円未満:22万4720人
- 25万円以上~26万円未満:14万7563人
- 26万円以上~27万円未満:9万2856人
- 27万円以上~28万円未満:5万4156人
- 28万円以上~29万円未満:2万9810人
- 29万円以上~30万円未満:1万4935人
- 30万円以上~:1万8801人
ボリュームゾーンは、平均をやや上回る「18万円以上~19万円未満」です。ごく少数ながら、月額30万円以上を受け取っている人もいます。
3. まとめにかえて
今回は、公的年金の2階建てのしくみと、男性の厚生年金受給額の分布を見てきました。
男性の平均年金月額は16万9967円で、月額15万円以上を受け取っている人は約68.8%でした。ボリュームゾーンは18万円台で、30万円以上の人もごくわずかながら存在します。
厚生年金は報酬比例で決まるため、同じ年齢でも受給額はかなり違います。平均や分布はあくまで全体の姿で、ご自身の額とは一致しません。
実際にご自身が受け取れる年金の見込み額は、「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」で確認できます。
見込み額を確認したら、毎年の支出とどれだけ差が出るかを確認してみましょう。不足する額が、老後必要になる資金の目安になります。
不足分を用意する手段としては、NISAやiDeCoといった税制優遇制度の活用、家計の見直し、長く働いて厚生年金の加入期間を伸ばすといった選択肢があります。
年金収入だけで現役時代と同じ生活水準を保つのは簡単ではありません。まずはご自身の見込み額を確かめるところから始めてみてはいかがでしょうか。
参考資料
橋本 優理
