個人向け国債は毎月募集されているので、いつ申し込んでも同じだと思われがちです。
ところが財務省が公表している発行条件を見ると、2026年(令和8年)9月募集分と10月募集分では、利子を受け取る月も満期を迎える月も1か月違います。
この記事では、10月募集分の募集日程と、9月募集分から何が変わるのかを、財務省の発行条件をもとに確認していきましょう。
なお、個人向け国債の基本的なしくみについては、下記の記事より一部を引用・参照しています。
1. 個人向け国債の10月募集分は2026年10月8日から募集が始まる
財務省は、個人向け国債の発行条件を回号ごとに公表しています。
2026年10月に募集される回号は、変動10年が第199回債、固定5年が第187回債、固定3年が第197回債です。
1.1 募集期間は10月8日から10月30日まで
10月募集分の募集期間は、3タイプとも2026年10月8日(木)から10月30日(金)までです。
個人向け国債は、この募集期間内に取扱金融機関で申し込む必要があります。
1.2 表面利率は10月7日に発表される
財務省の発行条件のページでは、10月募集分の利率欄に「令和8年10月7日発表予定」と記載されています。
つまり、この記事の執筆時点では10月募集分の表面利率はまだ決まっていません。
募集開始の前日に発表されるという流れになっており、発行日は2026年11月16日です。
2. 9月募集分と10月募集分では、利子を受け取る月と満期の月が1か月ずれる
個人向け国債で見落とされやすいのが、募集月によって利払日と償還期限そのものが動くという点です。
9月募集分と10月募集分の発行条件を並べると、その差がはっきり分かります。
2.1 利払日は4月・10月から5月・11月へ移る
9月募集分の利払日は、毎年4月15日と10月15日の年2回です。
これに対して10月募集分の利払日は、毎年5月15日と11月15日の年2回になります。
個人向け国債の利子は半年ごとに年2回受け取るしくみなので、買う月を1か月ずらすと、受け取りの月もそのまま1か月ずれることになります。
2.2 償還期限もタイプごとに1か月後ろにずれる
満期を迎える日も同じように動きます。
9月募集分の償還期限は変動10年が2036年(令和18年)10月15日、固定5年が2031年(令和13年)10月15日、固定3年が2029年(令和11年)10月15日です。
10月募集分はそれぞれ11月15日となり、いずれも1か月後ろになります。
【2026年9月募集分】
- 募集期間:2026年9月3日から9月30日まで
- 発行日:2026年10月15日
- 利払日:毎年4月15日および10月15日
- 償還期限(変動10年):2036年10月15日
- 償還期限(固定5年):2031年10月15日
- 償還期限(固定3年):2029年10月15日
【2026年10月募集分】
- 募集期間:2026年10月8日から10月30日まで
- 発行日:2026年11月16日
- 利払日:毎年5月15日および11月15日
- 償還期限(変動10年):2036年11月15日
- 償還期限(固定5年):2031年11月15日
- 償還期限(固定3年):2029年11月15日
3. いま申し込める9月募集分の個人向け国債は固定5年が年2.24%で最も高い
10月募集分の表面利率が未発表である一方、9月募集分はすでに利率が確定して募集中です。
財務省が令和8年9月9日現在として公表した募集中の発行条件から、3タイプの表面利率を確認しておきましょう。
3.1 3タイプの表面利率は年1.95%から年2.24%まで
9月募集分の表面利率は、固定5年が年2.24%、固定3年が年1.96%、変動10年が年1.95%です。
国債の利子は受取時に20.315%分の税金が差し引かれるため、税引後の利率は固定5年が年1.7849440%、固定3年が年1.5618260%、変動10年が年1.5538575%になります。
3.2 募集期間は9月30日まで
9月募集分の募集期間は2026年9月3日から9月30日までで、発行日は10月15日です。
10月募集分の利率発表を待つのか、いまの利率で9月30日までに申し込むのかという選び方になります。
- 固定5年(第186回債):表面利率 年2.24%/税引後 年1.7849440%
- 固定3年(第196回債):表面利率 年1.96%/税引後 年1.5618260%
- 変動10年(第198回債):表面利率 年1.95%/税引後 年1.5538575%
個人向け国債は、募集価格も償還金額も額面金額100円につき100円で固定されています。
購入は最低1万円から1万円単位で、金融機関で口座を開いて申し込むしくみです。
個人向け国債の買い方そのものについては、LIMOの記事「財務省、2026年7月募集「個人向け国債」の金利を公表!400万円購入した場合の受取利息をシミュレーション!手取り利息と解約調整額のポイント」から要点を引用して確認しておきましょう。
最低1万円という少額から購入でき、取扱金融機関で手軽に手続きができるほか、将来的に譲渡や相続を行うことも認められています。
出所:財務省、2026年7月募集「個人向け国債」の金利を公表!400万円購入した場合の受取利息をシミュレーション!手取り利息と解約調整額のポイント
個人向け国債を選ぶ際は、利率だけでなく「利払日」のタイミングにも注目することが大切です。教育費の支払期日や固定資産税の納付月など、定期的な支出が発生する時期に利子が入るよう募集月を調整すると、資金計画が立てやすくなります。

